GENKI of 住工房傅 市川市の住宅建築設計


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元気な家づくり

健康住宅や自然素材を使った家づくり

  以前と言ってももう10年前になりましたが、
  TVKコミュニティカレッジ(日本最大の住宅展示場)主催と東京ガス主催の
  健康な家を作るために、どんな家づくりをしないといけないかという講演会をしました。
  その時に配った資料を載せようと思いましたが、内容が多いので目次のみ載せます。

テーマ『身体によい健康住宅とは?』
1.はじめに                         
2.原因を探れば身体にいい住宅が見えてくる。
3.悪玉と言われる物質にはどんなものがあるのか
  a.防腐剤・白蟻駆除剤
  b.壁紙(ビニールクロス)
  c.フローリング合板・その他の合板類
  d.防虫畳
  e.油性塗料・その他の塗料
4.健康住宅を造ることと自然環境を守ることは同レベルで考える
  a.住まいを造るうえの負荷
  b.壊す(解体)うえの負荷
  c.生活するうえの負荷
5.どんな建物の造り方をすればいいのか?
  a.床下の造り方
  b.建物の仕上の仕方
  c.個々の下地の仕方
  d.建物通気の取り方・換気の重要性
6.自然環境についての負荷を解決するために
  a.壊す(解体)うえで
  b.住まいを造るうえで
  c.生活するうえで
7.実例の紹介
8.質疑応答

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当時1998年ごろ『シックハウス症候群』とか?『化学物質過敏症』という、言葉が出てきて
何か体に害をおよぼす病気が出てきました。まだ健康住宅という言葉がなかった時です。一体原因は何なのだろうか?
一言では表現しにくいが、新築したりリフォームした家に住み始めた途端に、なぜかのどや鼻の奥が痛かったり、舌が白くなったり、目がちかちかと痛くなる。 このような体の不調を訴える人が増えてきていて、その原因はなんなのか?と調べていると住宅内に使用されている建材にさまざまな化学物質だったことが分かりました。
このような人は家から離れると症状が次第におさまる。一方、家に入るとまた同じ症状が始まる。さらに過敏症からアレルギーに発展し、その後、中毒にまでいたってしまうケースも報告されていました。
その後、法律が規定され、建材にもかなり規制されました。
24時間換気の義務付けもされました。
現在はそれほど危険な建材もなくなり、私は健康住宅とかあまり使わなくなりました。
いまは、工務店さんが営業活動に使われているという感じがします。
当時の資料も欲しい方がいれば差し上げます。



建物自体を健康にするを家づくり

住宅の寿命は?!住宅の平均寿命は30年をきると言われています。
なぜこんなに短命なものになってしまたのでしょうか?
取壊される理由を上げてみると、
家族構成の変化、建物の老朽化、使い勝手の悪さ、
設備機器の老朽化などがあげられます。
私達が見る限り現在流通している建材のほとんどはメンテランスを
していれば50年ぐらいは持ちそうな物ばかりです。
しかし現実はそうではありません。最初の建物計画の未熟さにあるようです。
家を建てる前に、10年後、20年後の家族構成や建物のメンテランス計画を
立て見るも1つの方法ではないでしょうか。
専門的なことからすると建物を常に健康状態に保つこと。
設備機器のメンテランスを容易にできる構造とする。


住宅建築の問題点エネルギーコスト削減、CO2の削減、廃棄物の削減、
化学物質の削減、など理想的な住まいとは、
建築で使われる部材1つ1つが化学物質をまったく含まず、
その製造過程でもCO2や化学物質を発生しない。
尚且つその住まいでの生活でも有害な物質が発生しない。
と言う住まいを作ろうとすると昔々の家を作るしかなくなってしまいます。

昔の家ですから現代の家とは違い、断熱性、空調設備、
蛇口をひねれば水やお湯が出るなどという快適な生活は望めないでしょう。
であれば現在の利便性を残しつつ、自然の力を利用して、
自然環境と共存していく住宅を作っていくにはどうすればいいのでしょう。

こんな問題提議か空気が家中。壁の中も流れる
エアサイクルのシステムは考えはじめました。

建物の健康のためには、床下や壁の中、小屋裏の空気を循環させます。
これで、柱や梁などに溜まった湿気を乾燥させます。
内部結露や壁からの漏水があっても空気が循環しているので早めに乾かしてくれます。
常に乾燥状態であれば、ダニやカビ発生を防げます。
ダニはアトピーの原因でもあるため、アトピーや化学物質過敏症に
なりにくい健康住宅になります。

システムの概念

夏モード.jpg
夏モード(梅雨明けから10月上旬ごろ)
夏は床下基礎部分の空気取入口を開けます。
屋根裏に温度センサーがあるので設定温度により換気扇が動きはじめ、
家の中で一番暑い屋根裏の空気を外へ排出します。
各部屋に通気口を設けて部屋の換気もします。


冬モード.jpg
冬モード(11月から3月ごろ)
冬は床下に温水のクリーンヒーターを埋め込んで暖房をします。
室内や壁内を伝って空気は循環します。
各部屋の床下に排気口をつけて部屋の中も暖房します。


空気を循環させることによって家全体の温度差がなくなる。
例えば冬の寒い日に廊下に出ると寒いと感じることもなくなる。
それから、室内の仕上げ材を自然素材で作っても内部結露などで
見えないところがカビだらけでは健康住宅とはいえません。

このエアサイクルシステムは10年前に建主さんからヒントを
もらってシステムを考えました。
既存のエアサイクルも検討しましたが、コストが高いことと、自由に工務店が選べない、
という理由断念しました。
私の考えたシステムは全て市販している機器を代用していますのでものすごく安価です。
床下に暖房器具を埋め込んで進化はしていますが、
『換気扇1個でできる循環システム』です。
すでに、数件竣工して使っていただいています。
近年、お年寄りが、ヒートショックでなくなる方が年間3万人近くいると聞いています。
家全体の空気を動かして温度差をなくすことによって防げると思います。

※ヒートショックとは部屋から廊下とかトイレに行くと急激な温度差により体調をくずすことです。