ZERO of 住工房傅 市川市の住宅建築設計


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ゼロ・エミッション

ゼロ・エミッションの考え方とは、
簡単にいうとある産業から出た廃棄物を別産業で活用するという考えです。

これを実践したいと思い何か建材としてないかと探していました。
そして、ガラスビンの廃棄物が建材として使えそうということが分かりました。

ビン廃材を使った建材は平成13年ごろから研究してきました。
平成14年に試行錯誤の上納得できるサンプルが出来上がりました、
平成15年に初めての建物が完成しました。
2004年5月号の『建築知識』でガラスカレット入りの外装材の作り方を
掲載してもらいました。

その前段階で建築知識の方とのやりとりを書いておきたいと思います。
今日から数日間カレットのことを書きたいと思います。

R0012376.jpg


(1)どうしてガラスカレットを使おうと思ったのか?


建設現場に行くと、必ずゴミ置き場があって、
大量に資材の端材などが捨てられている。
新築住宅でもこんなにゴミが出るものかと驚いてしまう。
ご存じのとおり、建設からでる産業廃棄物は全体の2割程度にのぼるのだ。
このゴミを何とか建設に使えないかと考えて見るが、
なかなか良いアイデアが浮かばない。
それとリサイクルのことを調べるとリサイクルするのでも、
大量のエネルギーが使われることを知った。

日本ではあまりなじみがないが、
ドイツではダウンサイクルとリサイクルは分けて考えられている。
たとえば、ペットボトルを捨てられたあとはペットボトルにはならず、
衣類等になる。
これはリサイクルとは言わずダウンサイクルと呼ぶ。
ゴミを分別して再利用することはいいことだけど、
再生するのに大変なエネルギーを使うため環境にいいわけではない。
まず、ペットボトルはペットボトルで再使用を考えなくてはいけない。
その次に少ないエネルギーでリサイクル出来る方法を
考えなくてはいけないと思いました。

そんな時『ゼロエミッション』の考え方を知り、
建設廃材だけにとらわれず、もっと視野を広く持ち
廃材を探してみようと思い、以下のテーマを掲げました。


1.廃棄物で再利用する際、環境負荷をかけずに加工ができるもの。
2.次世代に廃棄されるとき環境汚染をおこさないもの。


そこで目に付いたのがガラスカレットで、
随分昔からリサイクルが進んでいてコストも安いし、
製造過程なども確立され、有害な物質も含んでいない。
これを使ってみようと思いました。

つづく、明日はどんなカレットがあるか?です!

(2)ガラスカレットについてご説明です。

廃材のガラスカレットの入手先は、全国各地にカレット工場があり
どこでも容易に入手することが出来ます。

ガラス瓶のリサイクル品は、再使用品(洗って再使用)、
再利用品(砕いて瓶の原料に)、
他用途利用(瓶以外の用途に)の3種類に分けられています。
この他用途利用にガラスカレットが含まれます。
その中でも大まかに3種類に分けられます。

骨材仕様(主に道路などの骨材として)
景観材仕様(タイルなど原料として)
エッジレス(工作品として)と有り、サイズもたくさんあります。
工場によっては色分けや特殊サイズも対応してもらえます。
一番使いやすいサイズが5mmアンダーで全国の工場で入手可能です。

カレットは今までもブロックや骨材の代用品とし使われてきていることから、
特に熱などを加えない塗り壁の骨材として
使用する分には問題はないと考えました。
コストは骨材仕様、景観材仕様は比較的安価で、
エッジレスはかなり高価になります。
それから、梱包の種類によって大きく値段が異なります。

一番安い方法は、トラックで工場に行って
荷台に積んでくるのが一番安価な方法です。
私は簡易袋詰めをしてもらっています。
この方が現場では扱いやすいようです。
(3)実際どう使えばいいの?

ガラスカレットを使えるかもと思ったのは、NHKでカレットの番組をやっていて、
今はカレットを色分け出来るようになって随分用途が広がったということと、
カレットの種類多さを見てひらめきました。
これは、外壁材や内壁材にも代用できると直感しました。
それまで、自分でいろいろ配合して左官材を作っていたので、
おおよそ見当がついきました。

まずカレットを塗り壁の骨材の代用品として使ってみることに。

いろいろ試行錯誤してサンプル材を創ってみると、
カレットに光があたるときらきら輝いてとてもきれいです。

サンプルを創っているとガラスを生かした
仕上にしたくなってきました。
いろいろなサイズのカレットを使って塗り壁の実験をしてみたが
一番施工しやすく、安価で、きれいに仕上がったのが、
約3mm粒のカレットを使用した時です。
そして出来上がったサンプルがこれです

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いろんなガラス瓶の破片が入っているでしょ。
茶色はビール瓶の破片です。

ガラスカレットなどの使用促進をしている。
『(財)ガラスびん促進協議会』の取材を受けました。
この団体は、主にガラスびんの3R(リデュース、リユース、リサイクル)を
推進するための団体です。